徒手筋力検査法とは、徒手によって人体中の主要な筋の筋力を判定する検査法
MMT(Manual Muscle Testing)
検査は、個々の筋、または協働して動く筋群に対して順に行われる。
多くの場合、筋を等尺性に収縮させた状態で徒手抵抗を加える、抑止テスト(ブレイク・テスト)と呼ばれる方法で行われる。
まず、対象の筋を収縮させ、被検査者にはその状態を保持するよう指示する。
検査者はその筋に伸張方向の徒手抵抗を加える。
その際の筋の収縮保持能力によって、段階づけし、判定する。
筋力 | 状態 |
---|---|
5 | 運動範囲全体にわたって動かすことができ、最大の徒手抵抗に抗して最終運動域を保持できる。 |
4 | 運動範囲全体にわたって動かすことができ、中等度の徒手抵抗に抗して最終運動域を保持できる。 |
3 | 重力に抗して、運動範囲全体にわたって動かすことができる。 |
2 | 重力の影響を除いた肢位でなら、運動範囲全体にわたって動かすことができる。 |
1 | 筋収縮が目に見える、または触知できるが、関節運動はおこらない。 |
0 | 筋収縮・関節運動は全くおこらない。 |
MMTにおいて(+)や(-)を段階付けに用いるのは「3+」、「2+」、「2-」のみで、その他の段階では避ける。
「被検者が動かせる範囲」のことである。
いつも利き手で、抵抗力が同じになるように。
この時、体重は乗せない。
固定は運動させる関節に対して「中枢固定・末梢抵抗」。
同じ体位でできるものはまとめて実施する。
前脛骨筋 (背屈+内がえし)
後頚骨筋 (内がえし)
長・短腓骨筋 (背屈+外がえし)
大腿四頭筋 (膝伸展)
内旋筋群 (股内旋)
外旋筋群 (股外旋)
縫工筋 (あぐら動作)
腸腰筋 (股屈曲)
中殿筋(後にそらして外転)
筋膜張筋(すこし前に出して外転)
内転筋群 (内転)
ハムストリングス(膝屈曲)
大殿筋(膝屈曲で個伸展)
下腿三頭筋(膝伸展位での足屈曲)
ヒラメ筋(膝屈曲位での足屈曲)
検査側の片足立位で, バランスとをとるために手の指でかるく支えておく.
つま先立ちを連続して行わせた時,