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第3章 リハビリテーション治療

第1節 理学療法

1. 理学療法(PT)とは

対象身体に障害のある者
目的基本的な動作能力の回復
手段運動療法、物理療法(電気刺激、マッサージ、温熱)

2. 運動療法

(1) 運動療法の目的

廃用症候群の予防に加え身体各部の機能改善

関節可動域、筋力、持久力、筋協調性、呼吸機能、循環機能、代謝機能、心理的効果等

(2) 関節可動域訓練

拘縮の予防、可動域の拡大を目的に実施

1回あたり5から10回、1日2,3回

筋力に応じて他動運動、自動介助運動、自動運動、抵抗運動、伸張運動、関節モビライゼーション

(3) 筋力増強訓練

  1. 最大に近い抵抗をかけての等尺性収縮が最も効果的である。
  2. 臥床時、骨折後のギプス固定時、関節疾患の場合は、マッスルセッティングによる筋力増強訓練を行う。
  3. 漸増抵抗運動(デローム体操):例)1セット目は10㎏で10回、2セット目は15㎏で10回、3セット目は20㎏で10回のようにだんだんと負荷を大きく品バラトレーニングする方法

(4) 持久力増強訓練