①原因の発生時期 | 受胎から新生児(生後4週間以内)までの間 |
②原因 | 周産期仮死、低体重出生、核黄疸など |
③病変 | 脳の非進行性で永続的な損傷 |
④発病時期 | 遅くとも2歳までに発病 |
⑤症状 | 運動発達障害、異常運動発達 |
⑥除外項目 | 進行性疾患、一過性の運動障害 |
●低出生体重児、出生時仮死、重症横断
型 | 特徴 | 筋緊張 |
---|---|---|
①痙直型 | 強い筋緊張 腱反射亢進 → 関節の変形・拘縮が起こりやすい 脳性麻痺全体の約50%を占める。 痙性麻痺を呈し,両麻痺,四肢麻痺となる。 |
痙性 |
②強剛型 |
屈筋,伸筋ともに強い筋緊張 関節を他動的に動かすと、鉛管現象や歯車現象を示す。 → 関節は変形・拘縮がきわめて起こりやすい。 |
固縮 |
③アテトーゼ型 |
四肢および体幹に不随意運動 筋の緊張は低いところから高いところへ動揺 頭を中間位で固定したり,姿勢を保持することが困難 |
動揺 |
④失調型 |
身体の平衡とバランスの障害 歩行をはじめいろいろな動作が不安定で,アンバランス ときに振戦 筋緊張は,一般的に低下。 |
多くは低下 |
⑤弛緩型 |
常に筋緊張が低い 抗重力姿勢すなわち直立姿勢が保てない 体力的にも弱く,風邪をひきやすく,肺炎を併発しやすい。 |
低下 |
⑥混合型 |
上記のタイプの症状をいくつかあわせもっている |
筋緊張 | 現象 |
---|---|
①痙直 | ジャックナイフ現象(折りたたみナイフ現象) → 他動的に屈伸しようとすると、初め、抵抗があるが、それを超えると急激に抵抗が無くなり、容易に屈伸する。 |
②弛緩 | 関節可動域拡大 |
③強剛 | 鉛管現象 → 他動的に屈伸しようとすると、あたかも鉛の管を曲げ伸ばしするときのように、終始抵抗が感じられる。 歯車現象 → 同様に、他動的に屈伸しようとすると、歯車が中に入っているかのように、ガクガクしながら、屈伸する。 |
④動揺 | 不随意運動 |
周産期医療の発達 → 超低出生体重児の増加 → 障害の重度重複化
知的障害、視力障害、聴力障害、言語障害、その他の障害
遠城寺式発達検査を用いて運動年齢、精神活動年齢,言語発達について評価する。
資料:遠城寺式発達検査治療 + 保育
教育スタッフ、医療スタッフ、親、etc
ROM訓練や筋力増強訓練といった基本訓練に加えボバース法、ボイタ法を実施
異常な原始反射や筋緊張を抑制し, より正常な姿勢反射, 運動パターンを引き出す。
坐位や立位保持のための装具,歩行補助のための下肢装具,体幹装具,車椅子などの補装具が用いられている。
アキレス腱延長術、内転筋切除術、腱移行術、矯正骨切術など