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第4節 切断のリハビリテーション
1. 切断の概念
- 外傷(労働災害、交通事故など)
- 循環障害(閉塞性動脈硬化症、糖尿病など)
- 悪性腫瘍
四肢の損傷、罹患部位が、その温存に適さない場合
- 上肢切断
- 肩甲骨胸郭間切断
- 肩関節離断
- 上腕切断
- 肘関節離断
- 前腕切断
- 手関節離断
- 手指切断
- 下肢切断
- 股関節離断
- 大腿切断
- 膝関節離断
- 下腿切断
- サイム切断(踵を残す切断)
- ショパール切断(横足根関節で切断)
- リスフラン切断(足根と中足骨との間で切断)
- 中足骨切断
- 足趾切断
- 切断後は拘縮が起こりやすい。
- 大腿切断→股関節の屈曲・外転・外旋拘縮
- 下腿切断→膝関節屈曲拘縮
- 対策
- 長時間の座位を避ける。
- 積極的に腹臥位をとる。
- 筋トレや自動運動を行う。
切断後は浮腫が起こりやすい。
浮腫に対しては
- 術前より開始する。
- 健側肢や体幹の強化。
- 鏡を使った矯正など。
義肢の装着に断端が適しているかどうかの評価を行う。
理想的な断端とは
- 痛みがない。
- 十分な可動性がある。
- 十分な軟部組織に覆われる。
- 血液供給が十分である。
断端袋を断端にかぶせ、ソケットに挿入、その後、断端袋を抜き、調整を行う。
訓練の流れ
- 重心移動
- 義足側で体重支持
- 平行棒内歩行
- 松葉杖歩行
- 床からの立ち上がり
- ズボンの着脱
- 階段昇降
- 自転車運転
- etc
早期の訓練が効果的
- 従来
- 現在
幻肢感覚
幻肢感覚が義肢のコントロールに役立つ