アシュワーススケール(Ashworth scale)1)は,1964年にAshworth Bが発表した痙縮の評価法である.
当初は,多発性硬化症の痙縮を評価する方法として発表されたが,Bohannonらは脳血管障害片麻痺患者の痙縮を評価する方法としてアシュワーススケール変法(modified Ashworth scale)2)を発表した.
現在は,痙縮を呈するすべての疾患の筋緊張評価に用いられている.
アシュワーススケールは,他動運動時の筋緊張の客観的評価法である.
患者を背臥位でリラックスさせ,評価する筋を他動的に動かしたときの抵抗感(いわゆる筋伸張時の抵抗感)によって評価する.
グレード | 状態 |
---|---|
0 | 正常な筋緊張, |
1 | 四肢を動かしたときに引っかかるようなわずかの筋緊張亢進, |
2 | グレード1よりも筋緊張は亢進するが四肢は簡単に動かすことができる, |
3 | 著明な筋緊張の亢進により四肢の他動運動が困難, |
4 | 四肢が固く,屈曲,伸展できない), |